RAIです。
今回は 夜明けまで強がらなくてもいい/乃木坂46 でコード進行を学んでいきます。
概要
夜明けまで強がらなくてもいい/乃木坂46
作詞 : 秋元康
作曲 : 山田裕介
編曲 : APAZZI
B面 : 「僕のこと、知ってる?」(共通)
「路面電車の街」(Type-A)
「図書室の君へ」(Type-B)
「時々 思い出してください」(Type-C)
「~Do my best~じゃ意味はない」(Type-D)
「僕の思い込み」(通常盤)
乃木坂46の24枚目のシングル。2019年9月4日リリース。
総合ソングチャート【Billboard Japan Hot 100】2019年9月16日付ランキング1位。
コード譜(フル)
N.C.
G#m7・・・|EM7・・・
B・・・|F#sus4・F#・ ×2
G#m・・・|E・・・
B・・・|F#sus4・B/F#・
G#m・・・|E・・・
B・・・|Bsus4・B・
G#m7・・・|EM7・・・
B・・・|F#sus4・F#・
G#m・・・|E・・・
B・・・|F#sus4・B/F#・
G#m・・・|E・・・
B・・・|Bsus4・B・
G#m・・・|E・・・
B・・・|F#sus4・・・
E・・・|F#sus4・・・
Bsus4・・・|B・・・
Badd9・・・|B・・・
G#m・・・|E・・・
F#・・・|B・B/A#・ ×3
G#m・・・|E・・・
F#・・・|B・・B/A#
G#m7・・・|EM7・・・
B・・・|F#sus4・F#・ ×2
G#m・・・|E・・・
B・・・|F#sus4・B/F#・
G#m・・・|E・・・
B・・・|Bsus4・B・
G#m・・・|E・・・
B・・・|F#sus4・・・
E・・・|F#sus4・・・
Bsus4・・・|B・・・
Badd9・・・|B・・・
G#m・・・|E・・・
F#・・・|B・B/A#・ ×3
G#m・・・|E・・・
F#・・・|B・・B/A#
G#m・・・|E・・・
F#・・・|B・B/A#・
G#m・・・|E・・・
F#・・・|B・・・
G#m・・・|E・・・
F#・・・|B・B/A#・
G#m・・・|E・・・
N.C.・・・|・・・・
G#m・・・|E・・・
F#・・・|B・B/A#・ ×3
G#m・・・|E・・・
F#・・・|B・・B/A#
N.C.・・・|・・・・
G#m7・・・|EM7・・・
B・・・|F#sus4・F#・ ×2
E・・・|・・・・
コード進行 分析・解説
場面ごとに見ていきます。コードはディグリーネームで表記します。
また、ノンダイアトニックコードを赤字で表記します。
楽曲のキーはBメジャーです(G#マイナーと捉えることもできます)。
イントロ
Key = B
頭にストリングスのトリルの後、6415の進行です。
トニック→サブドミナント→トニック→ドミナントの進行で。循環コードの中でもドミナントが終わりにくるものは、最後のその小節で「次に進んでいく感じ」が出ます。

楽曲を通してⅥmから始まる進行を繰り返しているので、Bメジャーではなく平行調の短調、G#マイナーであると捉えてもいいかもしれません。イントロで既にその雰囲気を作り出しています。
Aメロ
Key = B
Ⅵm・・・|Ⅳ・・・
Ⅰ・・・|Ⅴsus4・Ⅰ/Ⅴ・
Ⅵm・・・|Ⅳ・・・
Ⅰ・・・|Ⅰsus4・Ⅰ・
Ⅵm7・・・|ⅣM7・・・
Ⅰ・・・|Ⅴsus4・Ⅴ・
Ⅵm・・・|Ⅳ・・・
Ⅰ・・・|Ⅴsus4・Ⅰ/Ⅴ・
Ⅵm・・・|Ⅳ・・・
Ⅰ・・・|Ⅰsus4・Ⅰ・
イントロ同様、6415をベースにしています。8小節の区切りの部分ではトニックⅠで1度締める、という進行ですね。
1番ではその8小節が2度繰り返されますが、1回目と2回目の間に歌のない部分が4小節挿入されます。これはイントロと全く同じと言っていいものですね。尺は半分です。
またこの楽曲中で何度かあるのが、ドミナントⅤをハッキリと使わない響きです。Ⅴsus4やⅠ/Ⅴというコードは導音(リーディングトーン、スケールの7番目の音)が鳴らないため、不安定感が薄まり、トニックへの強い進行感を和らげます。
楽曲の雰囲気に合わせてこのようなコードを使っているのだと思います。
A-2
2番のAメロは尺が短くなる、よくあるパターンです。8小節を1度のみになります。
Bメロ
Key = B
最初の4小節は、イントロ、Aメロと同様に6415です。その後もシンプルで、サブドミナントⅣ→ドミナントⅤ→トニックⅠというお手本通りの進行です。
Ⅴsus4についてはAメロでも触れました。
Ⅰはsus4、メジャー、add9、メジャーと進行することで、Ⅳ→Ⅲ→Ⅱ→Ⅲのラインが見えるのが良いですね。
サビ
Key = B
サビはここまでの6415と違い、6451の小室進行です。様々な楽曲に使われています。
シンプルさが潔いですね。最後のⅠのみ、2拍間でベースラインがⅠ→Ⅶに動き、その後のⅥmにスムーズに繋がっています。順次進行の下行形ですね。

細かいですが、最後のみコードチェンジのタイミングが違うと思われます。
サビ-3
8小節の落ちサビです。4小節の小室進行を2回繰り返しますが、最後の2小節は伴奏がないブレイクの部分なので、N.C.と表記するのが適切かもしれません。
サビ-4
落ちサビから繋がる、ラストのサビです。上記の進行の後、最後の2小節のフレーズを繰り返しますので2小節長くなります。落ちサビ同様ブレイクなので、N.C.が相応しいと思います。
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間奏
Key = B
間奏-1
1番のサビ後に入る間奏です。
イントロと全く同じと言っていいでしょう。詳しくはそちらを参照。他の部分でも同じ進行は使われています。
間奏-2
2番のサビの後に入ります。
1番と2番の間の間奏とは違い、こちらはサビと同じ進行です。最後のⅠでⅠ/Ⅶにベースラインが動くところは無くなっています。
アウトロ
Key = B
最後はサブドミナントⅣで終わっています。浮遊感のある、少し不思議な感じもする終わり方です。そのような雰囲気のある楽曲でよく使われますね。
最後に
今回は 夜明けまで強がらなくてもいい/乃木坂46 でコード進行を学びました。
非常にシンプルなコード進行だったため、少し細かめに採譜を行いました。基本的には間違いはないと思いますが、何かありましたら教えて頂けますと有難いです。
シンプルさ故に単調、手抜き、という印象も与えてしまいがちですが、個人的には乃木坂46という色がアレンジなどにも出ていて、「THE 乃木坂46」という感じはしました。皆さんは如何でしょうか。
細かいところを省略すれば、Ⅰ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵm(B,E,F#,G#m)の4種類のコードのみで出来ている楽曲です。ギターの弾き語りの練習などにも向いてそうですね。
余談ですが、8フレットにカポをセットすれば、上記4種類はバレーコード(セーハ)を全く使わずにコードの演奏が可能です(G,C,D,Em)。初心者の方など、是非お試しください。
前のシングルも取り上げています↓
