RAIです。
今回は Vampire/IZ*ONE でコード進行を学んでいきます。
概要
Vampire/IZ*ONE
作詞 : 秋元康
作曲・編曲 : CHOCOLATE MIX
B面 : 「君以外」(共通)
「Love Bubble」(通常盤 Type-A)
「紫外線なんかぶっとばせ」(通常盤 Type-B)
「不機嫌Lucy」(WIZ*ONE盤)
IZ*ONEの日本3枚目のシングル。2019年9月25日リリース。
総合ソングチャート【Billboard Japan Hot 100】2019年10月7日付ランキング1位。
コード譜(フル)
C#m・・・ ×4
F#m7・・・|・・・・
G#7・・・|・・・C#m
C#m・・・ ×4
F#7・・・|・・・・
F#7・・・|・・G#7・
C#m・・・ ×4
F#7・・・|・・・・
F#7・・・|A・G#7・
A・・・|F#7・・・
B・・・|G#m7・・・
A・・・|F#7・・・
A6・・・|G#7・・・
C#m・・・|・・・・
AM7・・・|・・・・
F#m7・・・|・・・・
G#7・・・|・・・・ ×2
C#m・・・ ×4
C#m・・・ ×4
F#7・・・|・・・・
F#7・・・|・・G#7・
C#m・・・ ×4
F#7・・・|・・・・
F#7・・・|A・G#7・
A・・・|F#7・・・
B・・・|G#m7・・・
A・・・|F#7・・・
A6・・・|G#7・・・
C#m・・・|・・・・
AM7・・・|・・・・
F#m7・・・|・・・・
G#7・・・|・・・・ ×2
C#m・・・|B/D#・・・
E・・・|C#7/F・・・
F#m・・・|Gdim・・・
G#7・・・|C#m G#7/C E/B F#7/A#
F#m7・・・|・・・・
G#7・・・|・・・・|・・・・
C#m・・・|・・・・
AM7・・・|・・・・
F#m7・・・|・・・・
G#7・・・|・・・・ ×2
C#m・・・|・・・・
AM7・・・|・・・・
F#m7・・・|・・・・
G#7・・・|・・・・
C#m・・・ ×4
コード進行 分析・解説
場面ごとに見ていきます。コードはディグリーネームで表記します。
また、ノンダイアトニックコードを赤字で表記します。
楽曲のキーはC#マイナーです。
- この楽曲はマイナーキーですが、今回は分かり易さを重視して平行調のメジャーキーでの表記をします。
イントロ
Key = C#m (表記 : E)
音を思いっきり潰したような、印象的なエフェクトのかかったイントロ部分です。ラジオから流れる音のような感じですね。
コードは3種類ですが、どれもこの楽曲の中心となるものです。Ⅲ7は実際のマイナーキーだとドミナントセブンスのⅤ7で、(考え方によりますが)ダイアトニックコードです。

最後の小節の4拍目でⅥm(実際はトニックマイナー)を1拍だけ先出ししてくるのは斬新です。篭った音のエフェクトが消え、ダンスの振りとオーケストラヒットのような音で、良いキメの部分になっています。
Aメロ
Key = C#m (表記 : E)
マイナーキーのまま表記した方が分かり易かったかもしれないです。Ⅵm→Ⅱ7→Ⅲ7という進行ですが、マイナーキーでいうトニックマイナー→サブドミナント→ドミナントというシンプルな進行です。
サブドミナントやドミナントをダイアトニックコードとするかどうかは、考え方にもよるところです。

Bメロ
Key = C#m (表記 : E)
Bメロで変化を出すのは楽曲として定番ですが、この楽曲のコード進行も、ここで初めて出てくるコードが多くなっています。
リズムも、4分音符でライドシンバルを刻む、ビートを大きくとるようなものに変化しています。コードも白玉に近いですね。
Ⅱ7はⅤに続くことが多く、実際に2~3小節目ではそうなっています。一度その進行を見せている分、6~7小節目ではⅣ(6)に戻っているのが、少し変化球な印象で面白いです。
サビ
Key = C#m (表記 : E)
トニック(マイナー)Ⅵmから、サブドミナントⅣM7、Ⅱm7と展開してドミナントⅢ7という、これもまたシンプルなマイナーキーの循環コードです。
楽曲中にサビは3度出てきますがコード進行や展開には特に変化はないでしょうか。滑らかに動くベースとトラップのようなハイハットの連打が印象に残ります。
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間奏
Key = C#m (表記 : E)
Ⅵm・・・ ×4
( 原曲のキーで見る → 間奏 )
イントロとアウトロを除く楽曲部分で、唯一歌の乗っていない4小節が1番サビ後の間奏です。
コードはトニック(マイナー)1発ですが、ある意味楽曲中では貴重な場面なのかもしれません。
Cメロ
Key = C#m (表記 : E)
Ⅵm・・・|Ⅴ/Ⅶ・・・
Ⅰ・・・|Ⅵ7/#Ⅰ・・・
Ⅱm・・・|#Ⅱdim・・・
Ⅲ7・・・|Ⅵm Ⅲ7/#Ⅴ Ⅰ/Ⅴ Ⅱ7/#Ⅳ
Ⅱm7・・・|・・・・
Ⅲ7・・・|・・・・|・・・・
( 原曲のキーで見る → C )
2番サビの終わりがそのままCメロに繋がります。
Ⅵmから始まり7小節目のⅢ7まで、オンコードを用いつつベースラインがだんだんと上行しているのが、迫ってくるような進行です。順次進行と言えるでしょうか。

この部分でしか出てこないノンダイアトニックコードの響きや、楽曲中で唯一1拍ごとのコードチェンジとなる8小節目の部分もあり、非常に印象的な場面になっています。
アウトロ
Key = C#m (表記 : E)
ラスサビ後、エンディングとなる部分です。進行自体はサビと同様で、終わりはしっかりトニック(マイナー)で終止しています。
元々のマイナーキーで言えばⅤ7→Ⅰmで、ドミナント終止ですね。

最後に
今回は Vampire/IZ*ONE でコード進行を学びました。
K-POP特有の「語尾を上げる感じ」であったり、日本とは少し違う雰囲気のトラックであったり、純粋な日本人だけのグループとは違うテイストでの良さがあると思います。
今のIZ*ONEの活動期間はあと1年半といったところでしょうか。絶大な人気を誇りますが、活動期間中にどこまで進化していくのか、楽しみに見守りたいです。