RAIです。
今回は U.S.A./DA PUMP でコード進行を学んでいきます。
概要
作詞 : Donatella Cirelli / Severo Lombardoni / 日本語詞 : shungo.
作曲 : Claudio Accatino / Donatella Cirelli / Anna Maria Gioco
編曲 : KAZ
B面 : 「All 2 You」「Take it Easy」
DA PUMPの29枚目のシングル。2018年6月6日リリース(28枚目シングルは2014年10月8日リリースの為約3年半ぶり)。TBS系『王様のブランチ』2018年6月期エンディングテーマ。
総合ソングチャート【Billboard Japan Hot 100 of the Year2018】2位。
原曲は、イタリア人歌手 ジョー・イエロー(Joe Yellow)のシングル。1992年にイタリアのレーベルからアナログ盤としてリリース。
コード譜(フル)
N.C. |N.C.
Bm・・・|G・A・
Bm・・・|D・Em・ ×3
Bm・・・|D・A・
Bm・・・|D・Em・ ×4
G・・・|Em・・・
G・・・|A・・・
G・・・|Em・・・
G・・・|F#・・・
G・A・|Bm・・・
G・A・|Bm・・・
G・A・|Bm・・・
G・・・|F#・・・ ×2
Bm・・・|G・A・
Bm・・・|D・Em・
Bm・・・|D・A・
Bm・・・|D・Em・ ×4
G・・・|Em・・・
G・・・|A・・・
G・・・|Em・・・
G・・・|F#・・・
G・A・|Bm・・・
G・A・|Bm・・・
G・A・|Bm・・・
G・・・|F#・・・ ×2
Bm・・・|G・A・
Bm・・・|D・Em・
N.C. |N.C. |N.C. |N.C.
G・・・|Em・・・
G・・・|F#・・・
G・A・|Bm・・・
G・A・|Bm・・・
G・A・|Bm・・・
G・・・|F#・・・ ×2
Bm・・・|G・A・
Bm・・・|D・Em・
N.C. |N.C. |N.C. |N.C.
コード進行 分析・解説
場面ごとに見ていきます。コードはディグリーネームで表記します。
また、ノンダイアトニックコードを赤字で表記します。
楽曲のキーはBマイナーです。
イントロ
Key = Bm
最初の2小節は掛け声のみです。
2段目から、4小節の進行を3回繰り返します。1回目は歌無し、2回目と3回目は歌が入ります。
進行自体は非常にシンプルなダイアトニックコードのみの循環コードです。2小節で1つとして、それぞれトニックから始まります。
注意ポイントはⅣmの部分。ここでは便宜上コード全てをトライアドの形で表記していますが、実は3度の音が鳴っていない部分がいくつかあります。特に、Ⅳmの部分は短3度の音は鳴らすと濁ります。長3度にしても短3度にしても、鳴らすと響きにハマりません。
ですので、特にⅣmに関しては、厳密に表記するとⅣomit3となります。ギターでの演奏でよく使うコードです(パワーコードなど)。他のコードは3rdがハマらないことはないとしていいと思います。
また、この考え方は1曲通して当てはまります。

Aメロ
Key = Bm
こちらもシンプルにダイアトニックコードのみの循環コード。イントロで♭Ⅵだった部分が♭Ⅲに変わっただけになります。4回繰り返します。
余談ですが♭Ⅵはトニック・サブドミナント、♭Ⅲはトニック、の代理コードといえます。
またⅣmについてはイントロと同様です。
Bメロ
Key = Bm
Bメロもダイアトニックコード中心です。
最後のⅤから次のサビの♭Ⅵへの進行は、同主調のメジャーキーでいうとⅢ7→Ⅳという進行であり、よく使われるノンダイアトニックコードです。
サビ
Key = Bm
Ⅰ→♭Ⅵ→♭Ⅶという循環コードはイントロや間奏、アウトロでも使われていますが、こちらは逆循環となります。単純に1小節目と2小節目を入れ替えたと考えると分かりやすいですね。
循環コードの中でどこを最初にするかを変えるだけの逆循環ですが、印象に残る進行にもなるため、非常によく使われます。
最後のⅤは、次の間奏のⅠmにドミナントモーションで繋がります。
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間奏
Key = Bm
間奏-1
イントロと全く同じ進行です。
間奏-2
イントロ、上記の間奏-1と同様の進行の後、声のみの部分4小節入ります。その後、Bメロの後半部分と同じ進行の4小節が、歌なしで入ります。
アウトロ
Key = Bm
イントロや間奏と同じ進行です。最後、楽曲のエンディングにあたる部分は声のみになります。
最後に
今回は U.S.A./DA PUMP でコード進行を学びました。
ユーロビートの楽曲で、進行はシンプルではあるとはいえ使われるコードの数は何と6つのみ。豊かな響きのコードを駆使するような楽曲ではありません。
しかし、ダンシング・ヒーロー/荻野目洋子 の登美丘高校によるダンス×ユーロビートの流行などもあり、このような楽曲の人気に改めて火が付きました。
この曲が約3年半ぶりのシングルとなったDA PUMPですが、実は活動期間はかなり長く、1996年から(私が生まれるよりも前!)。20年以上という活動で1番のヒット曲になりました。
紛れもなく2018年を代表する楽曲の1つ。今後のDA PUMPも楽しみです。