RAIです。
今回は Sing Out!/乃木坂46 でコード進行を学んでいきます。
概要
Sing Out!/乃木坂46
作詞 : 秋元康
作曲 : Ryota Saito / TETTA
編曲 : 野中”まさ”雄一
B面 : 「滑走路」(共通)
「のような存在」(Type-A)
「Am I Loving?」(Type-B)
「平行線」(Type-C)
「4番目の光」(Type-D)
「曖昧」(通常盤)
乃木坂46の23枚目のシングル。2019年5月29日リリース。
総合ソングチャート【Billboard Japan Hot 100】2019年6月10日付ランキング1位。
コード譜(フル)
N.C.・・・|・・・・
N.C.・・・|G#m7・F#7・
B・・・
B・F#・|G#m7・Gdim・
B・F#7・|E・B・
B・F#・|G#m7・Gdim・
B・F#・|B・・・
C#m7・・・|B・・・
A#m7-5・D#7・|G#m7・B・
E・・・|D#m・・・
Eadd9・・・|F#・・・
C#m D#m E F#
B・F#・|G#m・F#・
G#m・D#m・|Eadd9・F#sus4・
B・F#・|D#・G#m・
E・F#7sus4・|Bsus4・B・
B・F#/A#・|G#m・F#・
E・D#m・|Eadd9・F#sus4・
B・F#・|D#/G・G#m・
E・F#・|G#m・F#・
B・・・
B・F#・|G#m7・Gdim・
B・F#7・|N.C.・・B
B・F#・|G#m7・Gdim・
B・F#・|B・・・
C#m7・・・|B・・・
A#m7-5・D#7・|G#m7・B・
E・・・|D#m・・・
Eadd9・・・|F#・・・
C#m D#m E F#
B・F#・|G#m・F#・
G#m・D#m・|Eadd9・F#sus4・
B・F#・|D#・G#m・
E・F#7sus4・|Bsus4・B・
B・F#/A#・|G#m・F#・
E・D#m・|Eadd9・F#sus4・
B・F#・|D#/G・G#m・
E・F#・|G#m・F#・
B・・・
C#m7・・・|B・・・
A#m7-5・D#7・|G#m7・B・
EM7・・・|D#m・・・
Eadd9・・・|F#・・・
C#m D#m E F#
N.C.・・・ ×7
Bsus4・B・
B・F#・|G#m・F#・
G#m・D#m・|Eadd9・F#sus4・
B・F#・|D#・G#m・
E・F#7sus4・|Bsus4・B・
B・F#/A#・|G#m・F#・
E・D#m・|Eadd9・F#sus4・ ×3
B・F#・|D#/G・G#m・
E・F#・|G#m・F#・
B・・・
N.C.・・・ ×5
コード進行 分析・解説
場面ごとに見ていきます。コードはディグリーネームで表記します。
また、ノンダイアトニックコードを赤字で表記します。
楽曲のキーはBメジャーです。
イントロ
Key = B
歌は入っていますが、イントロとしています。
この楽曲の象徴となっているのが、床を踏み鳴らす「ストンプ」と、手を叩く「クラップ」です。楽曲のイントロ部分から登場し、コードを鳴らす楽器が無いことで更に際立っています。
映画で再度ブームとなったQueenの「We Will Rock You」や、大ヒットした「グレイテスト・ショーマン」の「This Is Me」からヒントを得ていることがよく分かります。
最後の2小節でピアノなどが入ってきて、コード感がよりはっきり出ますね。しっかりトニックで終わっています。

Aメロ
Key = B
4小節に1回トニックに帰ってくる進行です。前半はサブドミナント終止、後半はドミナント終止ですね。

#Ⅴdimというノンダイアトニックコードが出てきます。Ⅴ→#Ⅴdim→Ⅵmという使い方が多いですが、ここでは違いますね。逆にⅥm7から下がってきています。
このディミニッシュコードからのトニックは若干違和感もあります。後に繋がるⅠがⅠ/Ⅴだと大分違和感は無くなりますが、自分にはオンコードには聞こえませんでした。少し変化球ですね。
A-2
2番のAメロは変化をつける意味で、4小節目にブレイクが入ります。上記コード譜でもN.C.としています。
Bメロ
Key = B
リズムが変わり、クラップは今までの半分になります。雰囲気がここで変わりますね。
コード進行も雰囲気が変わっていて、ここではマイナーのコードから始まっています。Ⅱm7は初登場ですね。
Ⅶm7-5は複雑に見えるかもしれませんが、マイナートニックに繋がるツーファイブについて知っていると基本の形だと思えるはずです。
短調におけるツーファイブワンの形は、Ⅱm-5→Ⅴ7→Ⅰmという形です。これを平行調の長調で表記するとⅦm-5→Ⅲ7→Ⅵmとなり、上記の進行と同様であるという訳です。
ただ、その後のトニックⅠがⅠ/Ⅴなら、次のⅣへも更にスムーズに繋がったのではないのかな、と思います。Ⅵ→Ⅴ→Ⅳ(→Ⅲ)とベースラインが下行する順次進行の形になるからです。

8小節目のドミナントⅤの後にサビでも良いところを、最後に1小節加えてⅡm→Ⅲm→Ⅳ→Ⅴという上行する順次進行の綺麗な形で、より盛り上げています。
B-3
2番のサビの後など、ラストのサビの前にAメロ、Bメロと異なるCメロというものが来ることも多いですが、この楽曲ではその部分もBメロとなっています。
音の使い方などアレンジも若干変わっていて、コードでいうと5小節目のⅣにメジャー7thが加わっていたりします。
サビ
Key = B
1563というカノン進行で使われる進行がありますが、ここでは1565とドミナントⅤに戻る進行で始まります。どちらも親しみやすい進行ですね。
その後のⅥmは少し暗い雰囲気もありながら、そこからⅢm→Ⅳadd9→Ⅴsus4とどんどん上がっていくのが良い盛り上がりになっています。順次進行です。
Ⅴsus4はⅤほどハッキリした響きではないため、ふわっとした雰囲気にさせたり、お洒落な響きにしたりするときに使います。導音(リーディングトーン)が無いのが特徴ですね。
Ⅲは非常によく使われるノンダイアトニックコードで、ⅥmやⅣの前に置かれます。ここでもⅥmにつながり、前のⅤからⅤ→#Ⅴ→Ⅵというラインがあるのが良いですね。
サビ-3
ラスサビ前の落ちサビでは、イントロ同様ストンプとクラップを目立たせ、コードの伴奏が無くなります。ライブ映えしそうですね。
最後の1小節で他のパートも入って盛り上がり、ラストのサビに繋がります。
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間奏
Key = B
1番サビの後はイントロ同様の歌が入り、2番サビの後はアコースティックギターのソロが入ります。アコギのソロは楽曲にも合っていてカッコいいですね。好きです。
進行はサビに非常によく似たもので、数か所コードが置き換わっていたり、オンコードになっていたりします。イントロにコードを付けるとしたらこの部分と同様になりますね。
アウトロ
Key = B
イントロ、間奏と同様の歌が入ります。進行も間奏と同様のものを繰り返します。シンプルな歌詞で歌いやすく、良いですね。
最後もこの楽曲の象徴である、ストンプとクラップを中心にしたリズムで楽曲のエンディングとなります。
最後に
今回は Sing Out!/乃木坂46 でコード進行を学びました。
MVは多くのエキストラと踊り「グレイテスト・ショーマン」のような雰囲気もあり、ワンカットで作られているのも特徴ですね。
若干、歌のシャッフルのリズムが甘かったりもしますが、ライブで大きな会場で歌われるのを想像すると、きっと映えるのだろうなと思います。ちなみに行ったことは無いです。
乃木坂46は友人にファンが居るので、これからも聴き続けると思います。
次のシングルも取り上げています↓
