RAIです。
今回は SCARLET feat. Afrojack/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE でコード進行を学んでいきます。
概要
SCARLET feat. Afrojack/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE
作詞 : YVES&ADAMS
作曲 : Giorgio Tuinfort / Afrojack
B面 : 「GOLDEN」
三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの通算24枚目のシングル。2019年8月7日リリース。
総合ソングチャート【Billboard Japan Hot 100】2019年8月19日付ランキング1位。
コード譜(フル)
Bm・F#m/A F#m|G・・・
Em・D/F#・|Asus4・・・
Bm・F#m・|G・・・
Em・D/F#・|Asus4・・・
Bm7・・・|D/A・・・
GM9・・・|・・・・
Bm7・・・|D/A・・・
GM9・・・|Dadd9/G・・・ ×2
Em7・F#m7・|A・・・
Bm7・F#m7・|G・・・
Em7・F#m7・|A・D/F#・
G・・・|F#sus4・・・
Bm・F#m/A F#m|G・・・
Em・D/F#・|Asus4・・・
Bm・F#m/A F#m|G・・・
Em・・・|N.C.・・・
Bm・F#m/A F#m|G・・・
Em7・D/F#・|Asus4・・・ ×2
Bm7・・・ ×7
N.C.・・・
Bm7・・・|D/A・・・
GM9・・・|・・・・
Bm7・・・|D/A・・・
GM9・・・|Dadd9/G・・・
Bm7・・・|D/A・・・
GM9・・・|・・・・
Bm7・・・|D/A・・・
GM9・・・|N.C.・・・
Em7・F#m7・|A・・・
Bm7・F#m7・|G・・・
Em7・F#m7・|A・D/F#・
G・・・|F#sus4・・・
Bm・F#m/A F#m|G・・・
Em・D/F#・|Asus4・・・
Bm・F#m/A F#m|G・・・
Em・・・|N.C.・・・
Bm・F#m/A F#m|G・・・
Em7・D/F#・|Asus4・・・ ×2
Bm・F#m/A F#m|G・・・
Em7・D/F#・|Asus4・・・
Bm・F#m/A F#m|G・・・
Em7・D/F#・|N.C.・・・
Bm7・・・ ×7
N.C.・・・
Bm・F#m/A F#m|G・・・
Em・D/F#・|Asus4・・・
Bm・F#m・|G・・・
Em・D/F#・|Asus4・・・
コード進行 分析・解説
場面ごとに見ていきます。コードはディグリーネームで表記します。
また、ノンダイアトニックコードを赤字で表記します。
楽曲のキーはBマイナーです。
- この楽曲はマイナーキー(Bマイナー)ですが、今回は分かり易さを重視して平行調のメジャーキー(Dメジャー)での表記をします。
イントロ
Key = Bm (表記 : D)
ピアノで始まるイントロです。最後にはシンセベル系の音が入ってきてAメロに繋がります。音数が少ないため若干無理矢理コードの表記にしている部分もあります。
Ⅵm(平行調の短調でいうトニック)を軸にした進行で、ピアノ中心というのも相まって、儚さも感じさせるようなイントロになっています。

Ⅴsus4は、純粋なドミナントⅤほどはっきりした響きにはならないため、この雰囲気の中にも溶け込んでいます。オンコードの響きも似たような役割を持っていそうですね。雰囲気のあるイントロだと思います。
Aメロ
Key = Bm (表記 : D)
イントロが終わり歌が入ってきます。オンコードやテンションコードなどの響きが雰囲気を作り出しています。
ベースラインがⅥ→Ⅴ→Ⅳと下行する順次進行の形でスムーズですね。ⅣM9のところでは、歌のメロディがメジャー9thをなぞっているため、不思議な浮遊感もあると思います。

最後のⅠadd9/Ⅳは無理矢理この表記にしました。コード進行の雰囲気、高音域で鳴るピアノのアルペジオ、などを考慮した結果です。
ⅣM9を2小節引っ張る表記でも問題ないと思いますが、個人的にはこの小節にトニックを感じたため、この表記です。メロディもⅠの音に落ち着いています。
A-2
2番のAメロは最後がSEだけのブレイクのような形になるので、N.C.と表記しています。Bメロも2番はリズムが異なり、1番との変化をつけています。
Bメロ
Key = Bm (表記 : D)
頭から英語の歌詞がリフレインするのはキャッチーですね。コードが235と上がっていく感じも良く合っています。
2回し目はスネアが8分音符でクレッシェンド、ⅤからⅠ/Ⅲを挟んでサブドミナントⅣに進行しますが、ポイントは次のⅢsus4です。
Ⅳの後に来るⅢsus4は、どちらかというとⅢmよりもⅢの感じが強いため、ダイアトニックコードながら、ノンダイアトニックコードのような「ハッとする感じ」や「期待感」が出ます。Ⅲで盛り上げた直後はサビが来ることが多いですね。
また、2番はリズムが1番のものから変化しています。シンセやキックが前面に出てきていますね。Aメロの最後からBメロまで、1番とは異なっていて面白いです。
Cメロ
Key = Bm (表記 : D)
C-1,2
Bメロで盛り上がってサビに入ると思いきや、実はサビはこの後に別で来るため、この部分はBの次、Cメロとしました。
スネアの4つ打ちなど「ここが一番の盛り上がりか?」と一瞬思わせて、8分→16分と次へとより盛り上げていきます。
Bメロ最後でⅢ(sus4)で盛り上げてからの「サビじゃない」という裏切りは良いですね。最近聞いた曲で同じようなものがありました。流行りとかあるのでしょうか?

進行としてはイントロをベースにしたものです。密かに伏線を回収していますね。
C-3
2番の間奏の後に入ります。驚く点は、このCメロで楽曲が締め括られることです。初めて聴いて驚いた人は多いのではないでしょうか。自分もそうです。
メロディは1番、2番のCメロと同様の為Cメロとしましたが、進行を見るとイントロと同じものになります。1番、2番のCメロとは細かいところで若干違いますね。
イントロのフレーズをアウトロに持ってくるのは常套的なよくある方法ですが、そこに歌を乗せたという解釈もできますね。個人的には新しい感じで良いと思っています。
MVにはこの後オマケのようなシーン(?)も続くので、ドミナントⅤで、まだ後に何かがあるような終わり方をしたのかもしれません。
サビ
Key = Bm (表記 : D)
満を持して来たサビも、進行自体はイントロやCメロと同じ感じです。曲名が歌詞に入ったりしてキャッチーです。
音圧感もしっかりCメロより盛り上がっていて、サビという感じがしますね。4つ打ちです。
後半のメロディはCメロと同じなので、前サビ、本サビ(後サビ?)、と両方サビの扱いでも良かったかもしれません。
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間奏
Key = Bm (表記 : D)
間奏-1
1番のサビの後の間奏です。コード進行としては特殊なことはなく、シンセベースのリフやダンスが目立つ場面ですね。
間奏-2
Ⅵm・Ⅲm/Ⅴ Ⅲm|Ⅳ・・・
Ⅱm7・Ⅰ/Ⅲ・|Ⅴsus4・・・
Ⅵm・Ⅲm/Ⅴ Ⅲm|Ⅳ・・・
Ⅱm7・Ⅰ/Ⅲ・|N.C.・・・
Ⅵm7・・・ ×7
N.C.・・・
( 原曲のキーで見る → 間奏-2 )
2番のサビの後の間奏です。
前半はそのままサビと同じ進行、後半は1番の間奏と同じものですね。長めの間奏でダンスの場面をつくるのも、このグループの楽曲の特徴というイメージがあります。
最後に
今回は SCARLET feat. Afrojack/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE でコード進行を学びました。
曲名にも名前を連ねるAfrojackはビヨンセの楽曲も手掛けたことのあるプロデューサーで、共同でプロデュースに入っているGiorgio Tuinfortも実はビッグネームです。
ホイットニーヒューストンやマイケルジャクソン、レディーガガやアリアナグランデなど錚々たるアーティストの共同プロデュースなどを行っています。
この関係のグループには疎く、自分の中では2011年あたりのEXILEで止まっていますが、名プロデューサーや洗練されたサウンドなど、興味深い点が多くありました。現代的な感じですね。