RAIです。
今回は まさか 偶然…/日向坂46 を採譜して、コード譜を作成しました。コード進行の一言分析も併せて紹介します。
概要
作詞 : 秋元康
作曲・編曲 : ふるっぺ
A面 : 「こんなに好きになっちゃっていいの?」
B面 : 「ホントの時間」(共通)
「一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない」(TYPE-B)
「ママのドレス」(TYPE-C)
「川は流れる」(通常盤)
日向坂46の3枚目のシングル「こんなに好きになっちゃっていいの?」TYPE-A収録。2019年10月2日リリース。
コード譜(フル)
- A-0
B・・|F#/A#・・
A#7(♭9)・・|D#m・・
G#m7・・|Bm/C#・・
F#・・|F#7・・
BM7・・|F#/A#・・
A#7(♭9)・・|D#m・・
BM7・・|F#/A#・・
G#m7・・|F#/A#・・
BM7・・|F#/A#・・
G#m7・・|B/C#・・
- 間奏-0
BM7・・|F#/A#・・
A#7/G# A#7/D・|D#m7・・
G#m7・・|Bm/C#・・
F#・・|・・・
- A-1
BM7・・|F#/A#・・
Ddim・・|D#m7・・
G#m7・・|Bm/C#・・
F#・・|F#7・・
BM7・・|F#/A#・・
A#7(♭9)/D・・|D#m7・・
G#m7・・|Bm/C#・・
F#・・|F#7・・
- B-1
BM9・・|F#/A#・・
G#m7・・|F#/A#・・
BM7・・|Cdim7・・
C#・・|・・・
- サビ-1
F#・・|A#・・
D#m・・|C#m・F#
B・・|B/C#・・
F#/A#・・|D#・・
G#m7・・|C#・・
A#7/D・・|D#m・・
G#m7・・|・・・
C#sus4(♭9)・・|C#7sus4(♭9)・・
- A’-1
BM7・・|F#/A#・・
Ddim・・|D#m7・・
G#m7・・|Bm/C#・・
F#・・|F#7/E・・
BM7・・|F#/A#・・
A#7(♭9)/D・・|D#m7・・
G#m7・・|Bm/C#・・
- 間奏-1
BM7・・|F#/A#・・
A#7/G# A#7/D・|D#m7・・
G#m7・・|Bm/C#・・
F#・・|・・・
- A-2
BM7・・|F#/A#・・
Ddim・・|D#m7・・
G#m7・・|Bm/C#・・
F#・・|F#7・・ ×2
- B-2
BM9・・|F#/A#・・
G#m7・・|F#/A#・・
BM7・・|Cdim7・・
C#・・|・・・
- サビ-2
F#・・|A#・・
D#m・・|C#m・F#
B・・|B/C#・・
F#/A#・・|D#・・
G#m7・・|C#・・
A#7/D・・|D#m・・
G#m7・・|・・・
C#sus4(♭9)・・|C#7sus4(♭9)・・
- A’-2
BM7・・|F#/A#・・
Ddim・・|D#m7・・
G#m7・・|Bm/C#・・
F#・・|F#7/E・・
BM7・・|F#/A#・・
A#7(♭9)/D・・|D#m7・・
G#m7・・|Bm/C#・・
- 間奏-2
BM7・・|F#m/A・F#m/B
G#7/C・・|C#・・
BM7・・|F#/A#・F#/B
G#/C・・|C#・・
Ddim・・|D#m7・・
E・・|・・・
C#sus4・・|C#・・
- C
A#m7・・|F#m/A・・
G#dim・・|D#/G・・
G#m7・・|A#m7・・
Bsus4/A・・|・・・
C#sus4・・|・・・
Dsus4・・|D・・
- サビ-3
G・・|B・・
Em・・|Dm・G
C・・|C/D・・
G/B・・|E・・
Am7・・|D・・
B7/D#・・|Em・・
Am7・・|・・・
Dsus4(♭9)・・|D7sus4(♭9)・・
- A-3
CM7・・|G/B・・
E♭dim・・|Em7・・
Am7・・|Cm/D・・
G・・|G7・・
CM7・・|G/B・・
E♭dim・・|Em7・・
Am7・・|Cm6・・
Cm6・|・・・
G・・・|・・・・
コード進行 分析・解説
楽曲のキーはF#メジャー、Gメジャーです。
アコースティックギターの目立つ3拍子の楽曲で、かなり凝ったコードも多いですね。採譜がしんどかったです。
3拍子でありながらコードチェンジも割と多く、テンポから予想できないような様々な要素が詰め込まれた感じがします。
まず展開で少し変わっている部分として、Aメロ部分がサビの後にも必ず挿入される、という点があります。楽曲中でサビが3回あるのに対して、Aメロ部分は6回あります。
弾き語りが映える部分でもあるので、繰り返されることで非常に印象に残りますね。
そしてコードを見ると、AメロのポイントとなるのはA#7(♭9)、Bm/C#でしょうか。
A#のベースに対してメロディがBでぶつかるA#7(♭9)が3小節目にして使われ、インパクトとして強烈です。似た響きとして、Ddimも曲中で使われています。
そのすぐ後に登場するのがBm/C#です。F#キーの中でC#がベースなので、ドミナントのテンションコードのような形です。が、他の部分でも出てくるB/C#でなくBm/C#にすることで、C#とDの半音の隔たりが何とも言えない印象を残しています。
サビについて、頭はⅠ→Ⅲのパターンです。珍しいコードワークではないですが、3拍子であることによって、非常に流れを感じられるようになっています。
よくあるドミナントマイナー(C#m)からのツーファイブの流れなんかもありますが、注目すべきはC#sus4(♭9)でしょう。ここでもベースのC#と、半音違いのDが同時に鳴っています。
サビの最後に、不思議なというか、アンニュイなというか、独特なコードを持ってくることで、直後に来るAメロ部分がまた一層映えます。
全体的にノンダイアトニックコードがふんだんに取り入れられていて、非常に豊かな響きの楽曲という印象を受けます。日本の楽曲らしさがあるといいますか、個人的にも非常に好みです。
最後に
今回は まさか 偶然…/日向坂46 のコード譜を作成し、簡単に分析をしました。
2期生の富田鈴花さんと松田好花さんによるユニット「花ちゃんズ」の初の楽曲です。2人の名前に「花」が入っていることから来ています。
多才なメンバーとして知られる2人で、楽曲の披露の際にはアコースティックギターを弾きながら歌う弾き語りを行っています。
フォークデュオのスタイルでの楽曲として、欅坂46の小林由依さん、今泉佑唯さんの「ゆいちゃんず」による作品が5曲あります。先輩ユニットに倣った名前でもありますね。
ライブでは、最後の約10小節をアカペラで歌っています。グループ内でも歌唱、演奏に定評のある2人の、最大の見せ場でもあるでしょう。
余談ですが、同シングルのc/wである「川は流れる」は「この楽曲より先に」ラジオ番組「レコメン!」で解禁が決まっていました。その放送の際、この楽曲が10小節ほど流れてしまうというハプニングがありました。時々ネタにされていますね。