IN-TOSH(@intosh_redarrow)です。
今回は 意志/HKT48 でコード進行を学んでいきます。
概要
意志/HKT48
作詞 : 秋元康
作曲 : バグベア
編曲 : APAZZI
B面 : 「誰より手を振ろう」(共通)
「いつだってそばにいる」(Type-A)
「大人列車はどこを走ってるのか?」(Type-B)
「カモミール」(Type-C)
「真っ赤なアンブレラ」(劇場盤)
HKT48の12枚目のシングル。2019年4月10日リリース。
総合ソングチャート【Billboard Japan Hot 100】2019年4月22日付ランキング1位。

コード譜(フル)
Am・・・|F・・・
G・・・|C・G/B・
Am・・・|F・・・
G・・・|C・・・
C・・・
Am・・・|・・・・
F・・・|・・・・
C・・・|・・・・
G・・・|E・・・
F・・・|・・・・
C・・・|・・・・
G・・・|E・・・
Am・・・|・・・・ ×2
Am・・・|・・・・
F・・・|・・・・
C・・・|・・・・
G・・・|・・・・
Am・・・|・・・・
F・・・|・・・・
C・・・|・・・・
G・・・|E・・・
Am・・・|F・・・
G・・・|C・・・ ×3
Dm・・・|Em・・・
F・・・|・・・・
G・・・|・・・・
Am・・・|・・・・
F・・・|・・・・
C・・・|・・・・
G・・・|E・・・
F・・・|・・・・
C・・・|・・・・
G・・・|E・・・
Am・・・|・・・・ ×2
Am・・・|・・・・
F・・・|・・・・
C・・・|・・・・
G・・・|・・・・
Am・・・|・・・・
F・・・|・・・・
C・・・|・・・・
G・・・|E・・・|・
Am・・・|F・・・
G・・・|C・・・ ×3
Dm・・・|Em・・・
F・・・|・・・・
G・・・|・・・・
F・・・|G・・・
Am・・・|C・・・
F・・・|G・・・
F・・・|・・・・
F・・・|G・・・
Am・・・|C・・・
F・・・|G・・・
Am・G/B・|C・G・
F・・・|G・・・
Am・・・|C・・・
Dm・・・|Em・・・
F・・・|・・・・
G・・・|・・・・|・・
Am・・・|F・・・
G・・・|C・・・
Am・・・|F・・・
G・・・|C・・・
C・D♭・
B♭m・・・|G♭・・・
A♭・・・|D♭・・・ ×3
E♭m・・・|Fm・・・
G♭・・・|・・・・
A♭・・・|・・・・
B♭m・・・|・・・・
G♭・・・|・・・・
D♭・・・|・・・・
A♭・・・|F・・・
G♭・・・
コード進行 分析・解説
場面ごとに見ていきます。コードはディグリーネームで表記します。
また、ノンダイアトニックコードを赤字で表記します。
楽曲のキーはAマイナー、B♭マイナーです。
- この楽曲はマイナーキーですが、今回は分かり易さを重視して平行調のメジャーキーでの表記をします。
イントロ
Key = Am (表記 : C)
Ⅵm・・・|Ⅳ・・・
Ⅴ・・・|Ⅰ・Ⅴ/Ⅶ・
Ⅵm・・・|Ⅳ・・・
Ⅴ・・・|Ⅰ・・・
Ⅰ・・・
Ⅵm・・・|・・・・
Ⅳ・・・|・・・・
Ⅰ・・・|・・・・
Ⅴ・・・|Ⅲ・・・
( 原曲のキーで見る → イントロ )
前半はピアノ中心で静かに始まります。いわゆる「小室進行」と呼ばれる6451の進行です。
後半はシンセ系の音色も入ってきます。6415の進行はマイナーの楽曲では非常によく使われる進行ですね。最後のⅢはマイナーキーでいうドミナントⅤで、ⅥmもしくはⅣへと繋がることが多いです。Aメロの最初はⅥmですね。

Aメロ
Key = Am (表記 : C)
Ⅵmの前にⅢを挟んでいますが、ベースは4156の進行です。Ⅲはイントロでも登場しましたね。
4156自体は、41のサブドミナント終止と56の偽終止を組み合わせたもので、よく使われる形です。

Bメロ
Key = Am (表記 : C)
Ⅵm・・・|・・・・
Ⅳ・・・|・・・・
Ⅰ・・・|・・・・
Ⅴ・・・|・・・・
Ⅵm・・・|・・・・
Ⅳ・・・|・・・・
Ⅰ・・・|・・・・
Ⅴ・・・|Ⅲ・・・
イントロ後半などでも登場する、6415の進行です。Ⅲが登場するのも同様ですね。特筆すべき点は無いと思います。
B-2
最後の1小節が4分の5拍子になっている、あるいは最後の小節の後、更に4分の1拍子の小節を入れています。1拍だけ増えてタメができることで次のサビの入りが印象的になります。
Ⅴ・・・|Ⅲ・・・|・
上記はBメロ15小節目からです。
サビ
Key = Am (表記 : C) (サビ-1,2,3) / B♭m (表記 : D♭) (サビ-4)
前半4小節の繰り返し、循環コードの基本の形といえば1645ですが、それを6から始めると、このような6451の形になります。マイナーの雰囲気を存分に感じさせる進行です。
8+4小節、合計3回繰り返した後は2345と順次進行で上行していきサビが終わります。次にⅠかⅥmを欲する終わり方ですね。

サビ-3
Cメロの後の「落ちサビ」にあたり、尺は前半部分のみで半分ほどになり、ラストのサビでの転調の為に#Ⅴが組み込まれます。
Ⅵm・・・|Ⅳ・・・
Ⅴ・・・|Ⅰ・・・ ×2
Ⅴ・#Ⅴ・
半音(短2度)上への転調の場合、Ⅴの後に、転調先のⅤである#Ⅴを入れるのは定番です。
サビ-4
落ちサビ後の、ラストのサビです。半音(短2度)上に転調していますが、進行や尺は変わりません。
|
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間奏
Key = Am (表記 : C)
間奏-1
1番のサビ後の間奏です。イントロの後半でシンセ系の音色が入ってきた部分と同様です。
間奏-2
最初の4小節は4561の進行で、実はここまで出てきていないものです。逆循環コードにあたりますが、4種類のコードの並び替えだけで色々な進行を作り出せることがよく分かりますね。
その後サブドミナント、ドミナントと進行しますが、トニックへ解決はせずに更にサブドミナントへ進みます。次のCメロへ繋がっていきます。
Cメロ
Key = Am (表記 : C)
Ⅳ・・・|Ⅴ・・・
Ⅵm・・・|Ⅰ・・・
Ⅳ・・・|Ⅴ・・・
Ⅵm・Ⅴ/Ⅶ・|Ⅰ・Ⅴ・
Ⅳ・・・|Ⅴ・・・
Ⅵm・・・|Ⅰ・・・
Ⅱm・・・|Ⅲm・・・
Ⅳ・・・|・・・・
Ⅴ・・・|・・・・|・・
( 原曲のキーで見る → C )
前半は、2番サビ後の間奏でも出てきた4561の進行がベースです。途中、ⅥmとⅠの間にオンコードであるⅤ/Ⅶを挟んでいて、強進行を作り出すとともにベースラインも順次進行の流れをつくっています。
後半の終わり6小節、2345の進行はサビの終わりでも登場しましたね。
最後に4分の2拍子の小節を1小節だけ入れることで聴いている側をハッとさせた後、落ちサビに入ります。
アウトロ
Key = B♭m (表記 : D♭)
進行自体は、イントロの後半部分や間奏でも同じものが使われています。最後は調性のはっきりとしたⅠやⅥmでは終わらず、Ⅳで楽曲を締めています。
最後に
今回は 意志/HKT48 でコード進行を学びました。
「さっしー」こと指原莉乃の、48グループ最後の楽曲です。AKB48最後の楽曲「ジワるDAYS」が王道アイドルソング系だったのに対して、こちらはカッコいい系でしたね。コード進行もシンプルなものでした。

個人的には、「ジワるDAYS」が色々凝っていたように感じたので、こちらも楽曲として何か拘りの点がはっきり見えると良かったのではないか、とは思います。ただ、カッコ良さと単純さ・シンプルさは紙一重のようなところもありますね。
今後もHKT48、指原莉乃ともに活躍してくれるのではないかと思います。